









SOLD OUT
* こちらの染錦 花鳥文 輪花皿 は、おかげさまで売り切れとなりました。有り難うございました。本体セット価格:¥8.800-
<染錦 花鳥文 輪花皿>
時 代:江戸後期、文化~嘉永年間、1810-1840年代
状 態:二枚とも口縁の金彩がしっかりと残っています。呉須顔料で見込みに描かれた植物、そしてその周りの金彩が施された鳥の玩具と花蔓は、一つ一つ丁寧に描かれています。画像上段の皿には高台に小さなホツが一つ見られます(4番目画像)。一方、下の段の皿は、ホツやニュウなどはありませんが、高台内側、蛇の目周りが幾分ラフで見込み部分が盛り上がっています。
サイズ:口径:15.7cm 底径:8.9cm 高さ:3.6cm
上手の輪花皿です。四方に描かれた鳥の玩具のようなものは、昨今、見かけることもなく、江戸時代の子供はこんなおもちゃで遊んでいたのかと、一種興味深いものを感じさせます。見込みエリアの藍色と、その周囲の鮮やかな赤と緑の配色が新鮮な印象を与えています。西洋では、マチスやルオーといった謂わゆるフォービズムの画家たちが好んで取り入れた配色です。
高台の文字は『乾隆』(けんりゅう) の乾。中国・清王朝の乾隆年間 (1736-1795)を意味しますが、実際は乾隆年間に作られたということではありません。古伊万里によく見られる『大明成化年製』(だいみんせいかねんせい) という銘款(めいかん:器物、書画などに記された文字)は、中国・明王朝の成化年間に作られたという意味にはなりますが、これも実際はそうではありません。
明の成化年間には良質の磁器が生産されたことから、それに肖ったものと考えられます。この輪花皿の裏側の銘款『乾』は、篆書(てんしょ)で描かれています。佐賀県有田町にある県立九州陶磁文化館が発行した図録によると、その描き具合から江戸期、文化~嘉永年間に焼かれたものと思われます。
※古伊万里などの商品は、手作りによる骨董品のため、カタチのゆがみ、色のむら、ホツ、ソゲ、ニュウなどある場合がございます。