



SOLD OUT
*こちらの 色絵 環状文 輪花皿は、おかげさまで売り切れとなりました。有り難うございました。本体価格:¥12,000-
<大聖寺伊万里 色絵 環状文 輪花皿>
時代:明治
状態:無キズ、完品。 白地に松文のようなレリーフと繊細な陰刻が入り、細やかでありながら大胆に描かれた環状の動植物に一種味わいがあります。
サイズ:口径:16.7cm 底径: 8.5cm 高さ: 2.8cm
松文のようなレリーフと繊細な陽刻が施された白地に松竹梅、龍、紅葉、牡丹 (ぼたん)、鳳凰 (ほうおう) などが細かく環状に描かれている輪花皿です。環状龍文の絵付けなどは、元禄時代の柿右衛門の作だろうと思ってしまいます。しかし、九州、肥前地方で焼かれた伊万里焼ではありません。北陸、加賀で焼かれた色絵伊万里です。『大聖寺伊万里 (だいしょうじ・いまり)』と呼ばれています。
明治維新の前年 (1867)、慶応3年(と言えば坂本龍馬が京都で暗殺された年ですが)加賀藩の分藩である大聖寺藩は京焼きの名工、永楽和全(えいらく・わぜん)を招き、産業振興策の一つとして大聖寺焼を創始しました。大聖寺藩は、もともと加賀、前田家、第3代の藩主、前田利常(としつね)が隠居するに至り、次男である利次(としつぐ)に富山10万石を、三男の利治(としはる)に大聖寺7万石を与えたのがその由来となっています。
大聖寺焼は基本的に色絵伊万里の写しです。数々の色絵作品の出来映えは見事なもので、磁器の元祖である伊万里焼を凌ぐほどでした。成形、色付け、焼成という各行程の技術には卓越したものがあり、誰しもが上手の古伊万里と思うほどです。にもかかわらず大聖寺焼という名前はさほど広まることはありませんでした。一昔前は骨董屋さんの中にも、大聖寺焼きを見て「古伊万里が最盛期だった元禄時代の作品だろう」と考える人が少なからずいたということです。
※古伊万里などの商品は手作りによる骨董品のため、カタチのゆがみ、色のむら、ホツ、ソゲ、ニュウなどある場合がございます。
※Some of the items in this gallery shop may have cracks, chips or slight deformation, because Koimari is antique and they are all handmade.