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本体価格:¥10,000-
<C-09 染付 蛸唐草文 覗き猪口>
時 代:江戸中期 宝暦~天明年間 1760~1780年代
サイズ:口径 5.3cm 底径 4.1cm 高さ 5.9cm
状 態:口径 5.3cm 、高さ 5.9cmですから、覗き猪口というよりは、所謂ぐい呑みと言った方が、当を得ているかもしれません。見込みにアズキ大のフリモノが一つあります。焼成中に灰が落ちたのでしょう。ピンホールが本体内側に一つと、口縁下の四方襷文上に二つ三つ見受けられます。その他は良好、ホツやニューなどはなく、座りも安定しています。
側面に満遍なく蛸唐草文様が描かれた『総蛸唐草文・覗き猪口』です。総蛸唐草文の覗き猪口は、総蛸唐草文の蕎麦猪口と共に古伊万里コレクターに人気のあるアイテムです。蕎麦猪口に限って言えば、一般的な『袴に蓮弁文がある蛸唐草文』よりは、生産量がかなり少なく、覗き猪口においても同じことが言えるようです。人気アイテムである理由、或は総蛸唐草文の魅力の一つは、その稀少性にあるのでしょう。
見込み文様は五弁花。五弁花はもともと延宝年間頃(1673-1681)、肥前有田の柿右衛門窯で色絵蕎麦猪口の見込み文様として描かれ始めました。そして元禄年間頃(1688-1704)には、文様として画一化されますが、そこから徐々に崩れと簡略化が進行していきます。その流れの中において、この覗き猪口は、宝暦~天明年間に焼かれたものと推察されます。
※古伊万里などの商品は手作りによる骨董品のため、カタチのゆがみ、色のむら、ホツ、ソゲ、ニュウなどある場合がございます。