









SOLD OUT
本体セット価格:¥9,600-
<染付 芙蓉手 花卉鳥文 輪花皿 2枚セット>
時代:江戸中期、宝暦〜寛政年間、1760〜1790年代
状態:かなり古いものなので、あまりテカリ (釉薬の反射) はなく、高台に経年のスレが見られます。2枚それぞれホツやニュウなどはありません。
サイズ:口径:15.0cm 底径 9.6cm 高さ:5.0cm
芙蓉手 (ふようで) は現在も人気のある伊万里焼ですが、少しその芙蓉手についてお話したいと思います。
芙蓉手は主要な絵柄を見込みエリアに描いて、周りを蓮弁で区切り、その区切られた空間 (窓) に花卉文 (かきもん)や縁起物の文様を描き込んだ様式の磁器のことを指します。もともと中国・明の時代に生産されたものをオランダの東インド会社が大量に買い付け、ヨーロッパに運んで大きな利益を上げていました。ところが明朝末期に動乱が起き時代は清朝へと移ってゆきます。戦乱による社会の混乱の中、打撃を受けた明の磁器産業はそれまでの生産体制を維持できなくなります。
そこでオランダ東インド会社は有田 (伊万里) に磁器製品を大量に発注した訳です(1659年)。発注品の中でも特に芙蓉手は人気が高く、伊万里の職人達は明製の芙蓉手を手本とし技術を向上、生産を増大してゆきます。こうして大量の磁器製品が伊万里港からヨーロッパなどへ輸出されます。それと同時に明製の磁器を受け入れていた国内市場も伊万里焼に取って代わることになり、伊万里焼はその流通市場を拡大、一大産業として発展の道を加速度的に歩んでいきました。因に東インド会社による輸出は1757年まで凡そ100年続いたことになります。古伊万里好きの方なら、VOC (東インド会社の略称) マークが入った芙蓉手皿などの写真を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
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※古伊万里などの商品は手作りによる骨董品のため、カタチのゆがみ、色のむら、ホツ、ソゲ、ニュウなどある場合がございます。
※Some of the items in this gallery shop may have cracks, chips or slight deformation, because Koimari is antique and they are all handmade.