









本体セット価格:¥21,000-
<染付 微塵唐草文 膾皿>
時 代:江戸後期~幕末
状 態:古いものなので、高台はそれなりのスレがあります。一点のみ、高台内側にハマグリが一つ見受けられます。(下段一番右と下段右から2番目の画像)見込みにピンホールが若干出ているものが2~3枚ありますが、その他には、これといったマイナス要素は、見当たらず、全体的に良好と言えるでしょう。淡いみじん唐草に藍色の鹿の子文がアクセントとなって濃淡のコントラストが綺麗な膾皿です。
サイズ:口径 14.5cm 底径 7.5cm 高さ 5.0cm
(サイズにそれぞれ若干の誤差があります)
古伊万里の微塵唐草文 (みじんからくさもん) は、蛸唐草文と同様に大皿、中皿、小皿、角皿、蕎麦猪口、向付け、酒器等々、様々な器の装飾に利用され親しまれています。これは、その微塵唐草文の膾皿 (なますざら)です。膾 (なます)というのは耳馴れない言葉ですが『羹に懲りて膾をふく』(あつものに こりて なますをふく) という諺を社会人の方なら一度はお聞きになったことがあるやもしれません。羹 (あつもの)とは、肉、野菜などが入った熱い吸い物で、一方、膾 (なます)は、
(1) 魚介や獣の生肉を細かく切ったもの
(2) 薄く細く切った魚肉を酢に浸したもの
(3) 大根、人参などを酢または酢味噌であえたもの
広辞苑によるとそういう意味らしいです。つまり江戸の時代は、膾という魚介、肉の類、酢のものをこういった膾皿 (なますざら)で食していたということでしょうか。因に『羹に懲りて膾をふく』は、羹の熱いのに懲りて冷たい膾を吹いて食べることから転じて、一度失敗したのに懲りて無益な用心をするという意味になったようです。
※古伊万里などの商品は手作りによる骨董品のため、カタチのゆがみ、色のむら、ホツ、ソゲ、ニュウ、スレなどある場合がございます。