









本体価格:¥8,500-
<染付 花弁 市松文 蕎麦猪口>
時 代:江戸後期、天明~文政年間 1780~1820年代
状 態:口径が8.0cm、高さ6.0cmですから、割合標準的なサイズかなという感じの花弁・市松文蕎麦猪口です。見込みに軽い盛り上がりがあり、見込み文様は少々分り辛いですが、五弁花のように見えます。内側壁面にゴマ大のソバカスが一つ、そしてその近くに小さなソバカスが一つある程度で、外側側面は良好、すっきりしています。ホツやニューはなく、座りも安定しています。
サイズ:口径:8.0cm 底径 6.4cm 高さ:6.0cm
市松文は古くから多くの国で用いられています。ブリタニカによると、日本では古墳時代の人物埴輪の服装や、奈良の正倉院宝物の染織品にも見受けられるそうです。蕎麦猪口の絵柄としては、17世紀の終わり頃には文様として登場しています。呉須顔料による藍と白の一般的な市松模様、その単純な幾何学的構成から展開された絵柄は様々です。
白い部分に四方襷文(よもだすきもん)を描き込んだものは最もポピュラーで、古伊万里好きの方なら、誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。またその白い部分に青海波文(せいがいはもん)を施したもの、或はその白い部分に羊歯 (ようし:シダ植物) を描いたもの、幾何学模様をほどこしたものなどバリエーションは豊富です。この蕎麦猪口は、そのうちのシンプルな花弁を描いたものです。
※ 古伊万里などの商品は手作りによる骨董品のため、カタチのゆがみ、色のむら、ホツ、ソゲ、ニュウなどある場合がございます。