









SOLD OUT
* こちらの稲束・鎌文 蕎麦猪口は、おかげさまで売り切れとなりました。有り難うございました。本体価格:¥15,000-
<染付 稲束・鎌文 蕎麦猪口>
時 代: 江戸期 天明~文政年間、1780~1820年代
状 態: 稲束文に鎌(カマ)が描かれた蕎麦猪口です。左から3番目の画像で口縁から舌のような影が伸びて、鎌の刃を覆っていますが、これは撮影時の光線の加減で出来たもので、本体自体に影はありません。内側壁面に小さな窯キズが一つとソバカスが二つ三つ見られます。見込みにピンホールが二つ、高台の蛇の目に小さなバリがありますが、座りは安定しています。ホツやニュウなどはない良好な蕎麦猪口です。因みに、大方の稲束文蕎麦猪口では、鎌の刃の部分は左側にあるのに対して、この蕎麦猪口のように右側にあるのは珍しいです。
サイズ: 口径 7.8cm 底径 6.4cm 高さ6.5cm
日本人の主食は米であり、言うまでもなく、米は稲の果実です。その稲は稲束として古伊万里のモチーフにもなっています。稲束を図案化した蕎麦猪口には、稲束に加えて、蜻蛉(トンボ)や雀(スズメ)が背景に描かれたものがあったり、稲刈りに用いる鎌(カマ)が副次的に描かれたものがあったりと、いずれも稲刈りとは切り離せない米の収穫にまつわる風物詩的なイメージだと言えます。
近年では広い田んぼの稲刈りには、コンバインを導入して刈り取りと脱穀の両方を短時間のうちに済ませてしまいます。この蕎麦猪口が焼かれた江戸の時代には、現在のように機械化されていませんでした。田植えから稲刈りまで全てが手作業ですから、一年を通じて農家の人々の稲を育てる苦労は大変なものがあったと考えられます。子供の頃、食事中にこんなことを言われたことがありませんか。「お百姓が手塩をかけて、一年掛かって作るんだ。一粒たりとも残すんじゃない」と・・・。
※古伊万里などの商品は手作りによる骨董品のため、カタチのゆがみ、色のむら、ホツ、ソゲ、ニュウなどある場合がございます。