









本体価格:¥12,000-
<染付人参文 広東形 蕎麦猪口>
時 代:江戸期 天明~文政年間 (1780~1820)
状 態:小さなシミが胴体側面と高台の外側に一つずつ見られます。高台の畳付きに黒いゴマが一つ二つあり、その辺りに赤膚色の素地が見られます。経年のスレというものでしょう。ホツやニュウなどはなく、座りも安定した良好な蕎麦猪口です。
サイズ:口径:8.4cm 高さ:6.7cm 底径 : 5.5cm
高台部分が高く、胴が口縁部分に向かって少し反り返った器形の蕎麦猪口です。このような器形の蕎麦猪口は『広東形』と呼ばれています。天明~文政年間 (1780~1820年代頃) には、当時の中国・清朝で流行った広東形碗に着想を得た蕎麦猪口が九州・肥前地方で盛んに焼かれています。
広東形蕎麦猪口の見込み模様として代表的なのは、火焔宝珠文 (かえんほうじゅもん) ・岩波文・十字花文などですが、この広東形蕎麦猪口の見込には、胴体側面の人参の絵柄と同様の人参葉文が描かれています。古伊万里の蕎麦猪口には動物・植物・器物・幾何文・山水など有りとあらゆるものがその画材となっています。野菜や果物も然り。唯、人参が描かれた蕎麦猪口は、なかなかお目にかかることがなく、絵柄も秀逸なことから珍品と言っても過言ではないでしょう。
※古伊万里などの商品は手作りによる骨董品のため、カタチのゆがみ、色のむら、ホツ、ソゲ、ニュウなどある場合がございます。
※Some of the items in this gallery shop may have cracks, chips or slight deformation, because Koimari is antique and they are all hand made.