









本体価格:¥7,600-
<染付 二重線格子文 蕎麦猪口>
時 代: 江戸文政期~幕末
状 態:ピンホールが側面に何カ所か見受けられます。口縁部分の釉薬が飛んでしまい、7~8mm に亘って地肌が見えているところが一ヶ所あります。二重線格子 蕎麦猪口の口縁は、大概、圏線が一本か二本入っているものですが、この蕎麦猪口は、珍しく側面と同じパターンの二重線格子が口縁文様として描かれています。ホツやニューなどのキズはありません。 座りも安定しています。
サイズ:口径 8.3cm 底径 6.0cm 高さ5.9cm
江戸後期、或は幕末に近い頃の格子文蕎麦猪口です。斜め格子や市松文的な格子文は、元禄期 (1688-1704) 頃には蕎麦猪口に描かれていたようですが、この蕎麦猪口のような格子と格子の間隔が狭い、二重線による格子文は文政期 (1818 -1830) 以降に登場しています。格子文の見込み文様としては、井桁文 (いげたもん) をよく見かけるのですが、この蕎麦猪口には岩波文が描かれています。もともとは、岩に波が当たって波しぶきが岩の左右に見られたのですが、時代とともに簡略化が進行し、この蕎麦猪口の岩波文には、その波しぶきは見られません。
※古伊万里などの商品は手作りによる骨董品のため、カタチのゆがみ、色むら、ホツ、ソゲ、ニュウなどある場合がございます。